麹町小学校の先生の本に続き、こちらも小学生の先生の本。と思いきや、普通の公立ではなく、東京学芸大附属世田谷小学校の先生。
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表紙には、親が大好きな、流行りの言葉が並びます。どれも、子どもが社会を生き抜くためには、大事な力。一方で、自分自身がその力を十分に備えているわけでもない力です。自分もないけど、職場を見回すと、苛立つほど、自分で考えないオトナがいるので、まさにタイムリーな力!ともいえます。(これは愚痴ですw)
- 自主性
- 自立性
- 自己肯定感
- やる気
- 自分で考える力
この本から学んだことを書き出します
1.つまらないことはやらない。
子どもは自分が楽しいと思ったことをやりたい
楽しいという気持ちがつづけば、それをやり続けていくことも苦ではない
2.やる気をださせるまで、子どもは勝手にがんばってくれます
子ども自身の力で伸びていきます
3.やる気を引き出せるまで、~他人の手でも、機械の手でも、猫の手でも、子どもたちをあきさせないためなら、ありとあらゆる手を使います。
4.「どうしたら子どもは、これを楽しくやれるかな」この考え方はとても大事だし、親や先生が、常に知恵を絞るべきこと。ただ、これがそんなに、簡単には思い浮かばないし、全ての勉強にその手間をかける時間もない。
だからこそ、このような仕掛けをまとめた本というのが、親の素晴らしいサポートになるわけです。さらに、親がしてしまいがちが「こんな子になってほしい」はダメで、「この子はどうなりたいか?」を考えるべきというアドバイスも大切です。
5.SL(Self Learning)。週に2,3回、事実を調べ、それに基づく自分の意見(考察)をノートに書く
6.「宿題ないの?」「早くやりなさい」はダメ。子どもに宣言してもらうための声かけ「何時からやるの?」「どうやる?」「いつやる?」と尋ねる
子どもたちがやらないのは、やってはいけないこと、早くしなければいけないことに気づいていないから
子どもたちに何かやってもらい時には、先の見通しを伝える。「今やらないと後でどうなると思う?」と
7.「課題」「制限」「報酬」で、ワクワク・うずうずさせる。1行作文、制限時間10分など
8.ほめ方のレベル5。見ること、気づくこと、認めること、ほめること、喜ぶこと。初めはざっくり、後は細かくほめる
9.学力面に関しては、ご家庭での取り組みが必要不可欠
10.会話を通して、「これどう思う?」「なんでだろう?「どうしてだろう?」を増やす。ひとつの出来事から、どんな意見が考えられるのか。その考えをどういう言葉に刷れば相手にうまく伝わるのか。考える、さらに自分の考えを伝える練習になる
11.子どもと一緒にがんばる
12.ゲームは節度と時間。「寿司打」でタイピング練習
13.「廊下を走るな!」ではなく「歩け」。考え方は減点法。言葉はポジティブに変える
【まとめ】こんなママに読んでほしい
- 家で怒ってばかりいるママ
- 子どもに「早くしなさい」「早く勉強しなさい」ばっかり言ってしまうママ
- 子どもの教育に興味があるママ
購入おすすめ度 ★3(ぜひ読んでほしい)
購入おすすめの理由
全てのママが困っている問題への解が明確に書いてあります。親としての心の持ちよう、しかけは、忘れそうになるころに読み返すとよいのでは。
他の方のレビューはこちら(TBD)
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